食道乳頭腫

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食道乳頭腫について

食道乳糖種は食道の表面にできる良性の腫瘍です。胃内視鏡検査で偶発的に発見されることがほとんどで、胃内視鏡検査を受けた方で見つかる確率は0.01~0.57%程度とされています。おおよそ1000人に1人位の割合で見つかります。乳頭種は50歳代の患者に最も多く診断され、男性は女性と比べ2~3倍多いとされています。発見される個数は基本的に1個がほとんどですが、稀に10個以上見つかる方もいます。

食道乳頭腫の内視鏡画像 (Jia Xi Julian Li, et al. J Surg Case Rep 2023(1): rjac620. According to the Creative Commons license.)

食道乳頭腫の原因

食道乳頭腫ができる原因は不明ですが、2つの可能性が考えられています。
1つ目は物理的な刺激や炎症の影響です。実際に食道乳頭種の70%は胃に近い部位で観察され、胃酸の逆流による食道炎の炎症などとの関連が報告されています。
2つ目は子宮頸がんや咽頭がんとの関連が強いヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。明らかな因果関係の証拠はありませんが、欧米の報告で食道乳頭腫の21~46%にHPVが検出されているとされています。

食道乳頭腫の症状

ほとんどの場合食道乳頭腫は症状を呈することはありません。しかし、ごく稀に大きな病変は嚥下障害を起こすことが報告されています。

食道乳頭腫の検査

胃内視鏡検査(胃カメラ)で食道を観察する際に偶発的に発見されることがほとんどです。イソギンチャクのような白色の隆起が特徴的です。サイズや形態的に内視鏡医が必要と判断すれば生検で組織を採取し、病理学的に診断します。

食道乳頭腫の治療

基本的に食道乳頭腫は切除の必要がありませんので、経過観察されることがほとんどです。切除が必要と判断される際には内視鏡的な切除が行われます。

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