日帰りポリープ切除
Scroll日帰りポリープ切除について
大腸ポリープ検査中に大腸ポリープが発見された場合、その場で切除する日帰り手術に移行することもできます。日帰りですので入院することなく、仕事やご家庭に与える影響も小さくて済みます。多くの場合切除は5分程度で終わりますから、身体的負荷や精神的負荷が少なく、痛みや不快感の心配も不要です。
切除した日にはご帰宅後安静にしていただくこと、1週間程度は食事や運動、長時間移動などの制限があることなどを、治療前に丁寧に説明いたします。
大腸ポリープについて
大腸ポリープは大腸にできる「いぼ」のような病変で、大きさは1ミリ程度から数センチと幅があり、形状も多様です。
ポリープは腫瘍性と非腫瘍性に大別され、非腫瘍性には過形成性や炎症性のものがあります。一方腫瘍性の中には腺腫や「がん」があります。腺腫性の場合、やがてがんに変化していくリスクがあるので、ポリープは基本的に切除を目指します。
当院では2センチ以下の切除は実施しますが、それ以上の場合は合併症のリスクがあるので総合病院を紹介します。。
当院のポリープ切除方法
コールドポリペクトミー
「スネア」という輪っか状の器具で、締め付けて切除します。通電を行わないので、術後の出血や穿孔(大腸の壁に穴が開くこと)のリスクが少なく、合併症も起こりにくいので利用しやすいメリットがあります。また、切除中の出血はありますが、止血はすぐできますし術後の出血リスクもほぼありません。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
平らで、そのままではスネア(輪っか状の器具)による切除ができないとき選択します。ポリープの下部に生理食塩水などを注入してふくらませてからスネアをかけ、高周波によって熱を加えて切除します。ふくらみがあるので内側の組織に熱が伝導せず、出血や穿孔を防止します。必要ならクリップなどで止血することもあります。
切除後の注意点
大腸ポリープ切除は手術の1種です。帰宅後は安静を保っていただき、食事など日常生活に関する制限を数日から1週間程度守っていただく必要があります。状態などによって制限の内容や期間には個人差がありますが、術後の出血といった合併症を防ぐためには、必ず医師の指示を守るようにしてください。
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食事
当日の食事は、白粥やうどんなど、消化がいいものを食べるようにしてください。
翌日から数日間は、刺激の強いもの・脂肪分の多いものを避けてください。それ以降は通常の食事で大丈夫です。 -
運動
散歩は翌日から可能ですが、ジョギングやゴルフも含めたスポーツや運動・大きな声を出す・重い荷物を抱えるなどの行為は腹圧がかかってしまうため1週間程度控えてください。
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旅行・出張
座りっぱなしや乗り物の細かい振動は腹部に大きな負担をかけます。出張や旅行など長時間の移動は1週間程度控えてください。検査日を決める際には、切除の可能性も考えて検査後1週間程度は旅行や出張のスケジュールがない時期にしてください。
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アルコール
血行を良くし、出血の危険性を高めるため、術後1週間は禁酒してください。特に治療後48時間では、術後出血の最も多い原因の1つとなりますのでご注意下さい。
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入浴
翌日から数日間は短時間のシャワー程度であれば、問題ありません。長時間湯船に浸かる入浴(長風呂)はお控えください。
ポリープ切除の料金
検査種類 | 1割負担 | 3割負担 |
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大腸検査(観察のみ) | ¥2,500 | ¥7,500 |
大腸内視鏡ポリープ切除 (1か所) |
¥9,000 | ¥27,000 |
大腸内視鏡ポリープ切除 (2か所) |
¥10,000 | ¥30,000 |
大腸内視鏡ポリープ切除 (3か所) |
¥11,000 | ¥33,000 |