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この人に内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を受けてほしい!!

今月(6月)から東広島市では元気すこやか健診が始まりました。特に一部の方では胃カメラや便潜血検査の費用負担がなくなり、より多くの方に受けていただけたらと思います。検診を除いたら胃カメラ・大腸カメラは保険診療、または完全自費の人間ドックで受ける機会があります。内視鏡のプロとして、可能な限り多くの方に内視鏡検査を受けていただきたいのですが、昨今の医療費の高騰や高齢化問題もあり、世の中の社会医療費には限りがあります。ではどのような人が内視鏡を受けた方がいいのでしょうか?個人的な見解も含めて述べたいと思います。

最も保険診療で胃内視鏡検査(胃カメラ)を受けてほしい人は、ヘリコバクターピロリ菌の感染歴がある人です。これは除菌治療済みの人も、除菌治療をしてない人も基本的に毎年受けた方がいいでしょう。ピロリ菌除菌治療から10~20年以上経過し、萎縮性胃炎が落ち着いている場合は担当医に相談し、間隔を延長することも選択肢となります。ピロリ菌についてはピロリ菌ページを参照してください。

また上腹部痛(胃の痛み)や胃酸の逆流症状(呑酸)である胸焼け、胃部不快感などの症状のある方も胃カメラを受けた方が良いでしょう。ピロリ菌感染症の診断や、胃カメラを受けていないと保険診療で使用できない薬もあり、症状の原因を考え治療する上で、胃内視鏡検査(胃カメラ)は非常に大切で有益な検査です。

最も大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受けてほしい人は便潜血検査が陽性だった方です(便潜血陽性)。便潜血検査は2日法で2回検査を行いますが、1回でも陽性であれば大腸カメラの対象になります。この便潜血検査では何回でも陰性であることの意味はなく、1度でも陽性になることの方が重要です。詳しくは便潜血検査のページをご確認ください。過去にポリープの切除歴がある方は定期的な内視鏡での経過観察が必要ですので、かかりつけ医にタイミングについて相談してください。また他の場合は慢性的(長期的に続く)下痢や便秘などの便通異常や腹痛などがある方も一度は大腸カメラを受けた方がいいでしょう。大腸がんの家族歴(直系)がある場合も一度は受けることが望ましいですが、保険診療で実施するかは担当医との診察時に総合判断になります。もちろん血便や下血に関しては緊急で受けて頂いた方がいいので、すぐに本田クリニックを受診してください。

内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)は専門家である私自身ですら受けるハードルが高い検査です。内視鏡専門医、そして公衆衛生の専門家として内視鏡検査のハードルをいかに下げ、多くの人に内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を届けることができるか。そのためには質の高い、そして負担の少ない内視鏡を提供し続けることが最も大切であると考えています。当院では安心して内視鏡を受けていただけるよう、高い技術、最新の機器そして鎮静剤を合わせて使うことで当院のポリシーである“精確で負担の少ない内視鏡”を提供します。ご質問がありましたらいつでもお問い合わせください。

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