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大腸内視鏡(大腸カメラ)の前日までの注意点

大腸内視鏡(大腸カメラ)を受ける際に、皆さん不安や心配な気持ちになると思います。下剤を大量に飲むのは不安だ、検査中の痛みはどうなのだろう。そのお気持ち大変理解できます。一方内視鏡医(私)の検査前の気持ちは①痛みを感じさせない内視鏡操作をしよう、そして②大腸の中が綺麗になっていますように!!です。①は当然として、②は内視鏡検査の質に直結する大切なことですのでどのようにしたらいいか考えてみましょう

個人的に特に多い印象があるのは”キノコ”、”ワカメ”や”ゴマ”などです。特に食物繊維の豊富なキノコ類や海藻類は内視鏡検査の天敵(!?)です。その他乳製品や過度なアルコール摂取は控えることが望ましいとされております。便秘がちな方は特に注意が必要です。便秘がちな方は3日前の食事が排便されるなど、腸管の進みが悪いため、内視鏡の前処置でも反応が特に悪くなる傾向があります。そのため最低でも72時間(3日間)は食事に気をつける必要があります。

我々内視鏡医も条件が悪い中検査を始めたくはありません。しかし、時間の制約などの事情で検査を始めざるを得ないことがあります。その際に残渣物(残便を含)が多かった場合、検査の視野の確保に影響を与え、不必要に検査時間が長くなります。また、ゴマなどの固形残渣物がカメラ内に詰まり、機器の正常な稼働を妨げる可能性があります。せっかく大変な思いをしたのに、大腸の一部分しか詳しく見えないばかりか、検査時間が長くなりかねません。そのためには、特に検査前3日間は上記のような食物繊維の豊富な食材は避けるべきです。

便秘がひどい方は下剤を処方して対応することがありますが、基本的には食事に気をつけていただくことが大切です。しかし、正直食事を厳密に管理することが難しく感じることがあるかもしれません。そこで当クリニックでは検査前日までの理想的な食事がパックになった検査食(クリアスルー)を大腸内視鏡前の患者さんにご購入いただいております。私も実際に食べましたが、美味しかったです。自分は大丈夫かなと思っても、いざ下剤を飲み始めたらなかなか便がキレイにならない、という事態になる可能性は誰しもあります。せっかく貴重な時間を割いて大腸内視鏡検査を受けに来て頂いているので、最高のコンディションで大腸内視鏡を受けていただこうと思っております。

検査前日は検査食を3色食べていただくことは、条件の良い検査の一条件であり、とても大切です。便秘のひどい方は3日間検査食を食べていただくことも可能です。前日までの食事が内視鏡検査の質を左右すると言っても過言ではありません。ご心配なことがありましたらなんでもご相談ください。

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医療法人社団あんず会 本田クリニック

副院長 本田寛和

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