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肺炎球菌ワクチンについて

肺炎球菌は、主にStreptococcus pneumoniaeとして知られる細菌の一種です。肺炎球菌は人間の上気道や口腔内に生息し、通常は無害ですが、肺炎などの感染症を引き起こすことがあります。肺炎球菌感染症は、特に幼い子供や高齢者、免疫機能が低下している人々にとって深刻な合併症を引き起こすことがあります。

肺炎球菌は、肺炎、中耳炎、髄膜炎など、さまざまな感染症を引き起こす可能性があります。特に肺炎球菌が血流に乗って全身性の感染症や髄膜炎を引き起こす侵襲性肺炎球菌感染症が高齢者の間で問題になっております。

肺炎球菌感染に対する治療法は、抗生物質の使用です。通常はβラクタム系抗生物質が使用されます。ペニシリン系の抗生物質やセフトリアキソンなどが一般的です。ただし、抗生物質の種類や使用量は感染の種類や重症度によって医師が判断します。

肺炎球菌感染には、発熱、咳、呼吸困難などが含まれる可能性があります。髄膜炎の場合、頭痛や項部の硬直も起こることがあります。

平成26年10月からの定期接種で使用される「ニューモバックスNP(23価肺炎球菌莢膜ポリサッカライドワクチン)」は、23種類の血清型に効果があります。また、この23種類の血清型は成人の重症の肺炎球菌感染症の原因の64%を占めるという研究結果があります(1)。髄膜炎、肺炎、中耳炎などの重篤な感染症のリスクを減少させるのに効果的です。65歳以上の方への定期接種はこのワクチンが使用されます。効果の持続は約5年とされています。

プレベナーは13種類の血清型に対し効果があります。高齢者や特定のリスクがある成人にも接種が推奨されておりますが、定期接種の対象ではなく任意接種になります。効果の持続は一生続くとされておりますが、血清型の対象範囲はニューモバックスと比較し劣ります。

まず、定期接種として対象年齢(65歳から5年毎の年齢)になった方はニューモバックスを接種することが望ましいと考えます。その上でプレベナーも打つかどうかの判断になります。またニューモバックス(任意接種)の再接種も有効性も報告されています。参考にしている資料として日本呼吸器学会が発表している「65歳以上の成人に対する肺炎球菌ワクチン接種に関する考え方(第4版 2023-3-24)」によると以下のパターンが理想的とされています(2023年度) (2)。

特に(1)のプレベナー→ニューモバックスの接種方法は、最初にプレベナー特異的なメモリーB細胞が誘導されます。その後の ニューモバックスによって両ワクチンに共通な 12 血清型に対する特異抗体のブースター効果のためより高い効果が期待されております。

ニューモバックスは定期接種ですが、任意接種のプレベナーと組み合わせることで高い肺炎球菌予防効果があります。わからないことがあればなんでもご相談ください。

(1) 病原微生物検出情報IASR2018年7月号 「成人侵襲性肺炎球菌感染症(IPD)症例の臨床像の特徴と原因菌の血清型分布の解析

(2) https://www.jrs.or.jp/activities/guidelines/statement/20230327095704.html

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