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胆嚢ポリープ:どうやって判断すればいいの?

腹部超音波で偶発的に発見される所見の一つとして胆嚢ポリープが挙げられます。ポリープとは突起状の構造のことを表現し、胆嚢の中の突起を胆嚢ポリープと言います。胆嚢ポリープのほとんどはコレステロールポリープであり、良性の突起です。しかし、稀に胆嚢腺腫、胆嚢がんなど治療の必要性のあるポリープも存在します。胆嚢ポリープが発見された際には一度胆膵領域を専門とする消化器内科の専門医による診断が望まれます。

コレステロールが胆嚢内に蓄積することで隆起しポリープとして観察されます。コレステロールポリープは最も多く観察される胆嚢ポリープで、過去の報告では胆嚢を切除した人の2-3割に認めたという研究もあります。

胆嚢の上皮が過剰に増殖することで隆起が生じる胆嚢ポリープです。

胆嚢粘膜が過剰に増殖し、肥厚した筋層と粘膜ない憩室(微小な袋構造)を特徴とする胆嚢壁変化です。胆嚢の壁が肥厚することでポリープ様の構造になります。診断にはMRIや超音波内視鏡(EUS)が有用です。

胆嚢の腫瘍性変化のポリープで、胆嚢ポリープの中では非常に稀で0.5%以下の頻度と言われています。基本的に小さいポリープ(10mm以下)は良性のポリープですが、10mmを超えるポリープになると37-55%の頻度で悪性化の兆候が認められることがあり、胆嚢摘出が検討されます。

胆嚢にできる悪性腫瘍です。基本的に切除の適応ですが、周辺の臓器へのがん浸潤の評価など、治療方針の決定は専門的な判断が必要になります。

胆嚢は肝臓に近接し、体表からの観察もしやすいことから腹部超音波検査での描出が容易です。そのため超音波は胆嚢の評価に非常に有用で、侵襲がない安全な検査です。ほとんどの場合、最初に腹部超音波で胆嚢ポリープは発見されます。

CTは体内の深部まで横断・縦断的に評価ができる検査方法です。特に造影剤を使用することで周辺臓器と胆嚢を区別することができ、胆嚢がんの浸潤の評価を行うことができます。ただし、小さい胆嚢ポリープの評価には不向きです。

磁気の原理で体内を横断・縦断的に評価でき、放射線を使わず被曝のリスクのない検査です。時間は30分程度撮影に要しますが、MRCPの機能を使えば胆嚢の内部構造が評価可能です。MRIも小さい胆嚢ポリープの評価が難しくなる場合があります。

特殊な超音波内視鏡を使用した胃内視鏡検査(胃カメラ)です。胃と十二指腸から至近距離で胆嚢が超音波で評価が可能です。通常の内視鏡より太い内視鏡(スコープ)を使用するため、鎮静剤を使用した検査になります。かなり専門的な検査になりますが、胆嚢の評価においては特に精度が高い検査になります。

胆嚢ポリープは大腸ポリープと違い、簡単には切除して病理学的に診断することはできません。そのため画像検査のみで診断をする必要があります。その中で、明らかに悪性を疑う場合を除いたら、診断的治療を目的に外科的に胆嚢摘出術が検討されます。その際の主なポイントとしては2点あります。

上記の①②のポイントがある場合は悪性の可能性が高くなります。そのため診断的治療のため消化器外科の先生と方針を相談することになります。

胆嚢ポリープのほとんどはコレステロールに起因した良性のポリープですが、大きさや形態で悪性化のリスクを評価する必要があります。何かわからないことがありましたら何でもご相談ください。

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